録画ビデオ消化大会、その3

こうも録画処理をしていると、なんだか嫌気みたいなのを感じてきますが・・・ 

それを言っていると読者の皆様から、だったら辞めたらいいとか言われるけど消化しないと、残高がヤバいので 

 

今回は 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 

 

京アニ京都アニメーション)で制作され2018年に放送された作品。 の総集編 

 

4年間にわたる東西南北による大陸戦争が終結。その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女・ ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、激化する戦場で両腕を失い、自在に動く義手を付けることを余儀なくされ る。 

退院したヴァイオレットは、ホッジンズの下で、自動手記人形としてC.H郵便社で働きはじめる。ヴァイオレットに はかつて戦場で誰よりも大切な人・ギルベルト少佐がいた。最後に聞かされた「愛してる」という言葉が理解でき なかったヴァイオレットは、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく。 

この作品の感想は、涙腺を正常に保つのがとても難しい。すぐに涙が溢れてくる作品である。 卵から孵った雛のように親鳥のように上官のギルベルトをしたう、少女ヴァイオレット。彼の指示に忠実に過ごす 戦争の毎日。人々にやっと訪れた平和な日常、しかし戦場で育ったヴァイオレットには普通の日常の生活が解ら なかった。上官のギルベルトの知り合いのホッチンズが彼女の後見人として世話をするも、自我を表現すること を無くした彼女は、休むことなく黙々と仕事をこなす。戦争の被害者でもある彼女の指示に忠実な働き方に悩む ところが、ホッチンズの良い人を描いている。違うアクションシーンを描く作品ならさらにヴァイオレットを悪用し続 けるが、それではこの作品が壊れる・・・むしろそんな彼女のような何かを無くした人達を救う作品である。 慕うギルベルトが死亡扱いに壊れるも、手紙を貰い喜ぶ姿にやがて興味を持ち始める。そしてとある男性が遠 い彼女に贈る手紙を書くために自動手記人形(ドール)を利用しに来た。男性とカトレアのやり取りを見ていると ギルベルトの思い出が込み上げて最後に彼の放った「愛している」の言葉をカトレアが自然に男性から読み取っ たことにドールをやっていると、彼の放った「愛している」の言葉の意味がわかると感じドールになろうとする。 

ドールの学校へ進学すると持ち前の忠実さから実技の成績は優秀なのだが、肝心の感情表現が皆無であっ た。これは代筆業務を主とするドールにとっては致命的であった。ホッチンズへと贈る内容も全てが電報と変わ らない。卒業出来ないことに落ち込むヴァイオレット。しかし、同時に学友であったルクリアにも戦争の被害者の 兄で悩んでいたが、ヴァイオレットがそのまま表現した手紙に兄やルクリアが涙することから、卒業を受けドール として認められた。 

またヴァイオレットの依頼者の要求に率直に受け忠実なまでに再現しようとする姿は、妻と娘に先立たれた劇作 家の心を開かせる。 

そして伝える作品として行うシーンとして故人が送る手紙パターンは、まだ読まれない内容だが情景やそれまで の葛藤が涙を誘発してくる。 

 

 

そんなこんなで、2022年今年も宜しくお願い致します。

 

 

 

 

続いて 

「ヴァイオレット・エバーガーデン 外伝

ー永遠と自動手記人形ー」 

 

 

数週間だけの上映作品が、地上波として放送された。 

この作品の上映数ヶ月前に、京アニ放火事件もあったことから公開も危ぶまれた作品でもある。 

港へと向かう船にの一人の子供から始まる。 

寄宿学校に在籍するイザベラを立派な貴族令嬢として卒業させるためにヴァイオレットが派遣された。 学校の中でも一人浮いた存在だった彼女だが、ヴァイオレットの見栄えの良さや忠実さからくる規律の良さが他 の学生を魅了し注目を浴びる。そしてイザベラに真摯に接するうちにイザベラもヴァイオレットを揶揄いながら心 を開き、自分の素性を話していく。自分の名はエイミーとして愛人の娘で貧しい暮らし同じ境遇の子供、テイラー の存在。彼女を守るため捨てた父親と契約を交わしたことから、テイラーを気にかけていた。

イザベラから依頼された手紙は、配達員ベネディクトを通じてただ孤児院に在籍扱いのテイラーの元へ届けられ る。その手紙をきっかけにテイラーは配達員見習いとしてヴァイオレットやベネディクトと働く。そしてエイミーに手 紙を送るため、ベネディクトに探してもらいテイラーと共に配達に向かう。隠れて見守るテイラーは手紙を受取り 号泣するエイミーを見て、今度は自分が渡す決意をする。 

この作品は私たちの世界と違う文明技術の発展の仕方が、うまく調和された作品でもある。 世界観からまだ飛行機も無く、第一次世界大戦くらいの終わりの時期なのに、義手の技術は私たちよりも遥か に凌駕するほどの技術力を占めているのに、まだPCもなく電話も初期のレベル。異世界マンガの「鋼の・・・」の ように違う力が発展している訳でもないから、手紙という伝える手段が物凄くよく描かれている。