君の名は

マンションのベランダから、夜空を見上げている少年「滝」。それと同じく標高高そうと感じさせてくれるような山に、岩肌に雲海なのに・・・浴衣を来た女の子「三葉」。そんな始まりから、朝布団から起き上がる三葉。しかし、少しおかしい、自分の胸を揉み出し始めた。その瞬間を妹の四葉に見られる。そこからおばあちゃんに驚かれながらも、学校に通学をする三葉。そこに友達の早耶香と克彦が話しかける。

しかし、三葉は少しおかしかった。そう外見は三葉でも、中身は東京に暮らす高校生の瀧だった!その境を同じくして、三葉も瀧の体を利用して東京に来ていた。そんな三葉は、実は巫女さんで、行事や舞を踊ったりする。しかし、巫女の行事に行う、口噛み酒を壺に入れて組紐で結び、奉納する。その行為を見ていた同級生は、三葉に嫌がらせをする。その時ちょうど入れ替わっていた瀧は、机を蹴り同級生を威嚇する。また三葉の方も、瀧のバイト中に嫌がらせを受けた先輩ミキを助ける。そんな入れ替わりの出来事をスマホのメモに残しながら、瀧と三葉は入れ替わりを楽しんでいた。

しかし、そんなある日突然、入れ替わりが無くなってしまった。記録となるメモも消えて。三葉のおかげでミキ先輩とデートしている最中に、三葉の町、飛騨の糸守に行くことを決めた。飛騨にはミキ先輩と友人の司と向かう。しかし、糸守のスケッチを心当たりに探すが、住民も知らず途方にくれていた。そんな立ち寄った、ラーメン屋で、糸守を知っている人に出会う。後日糸守に行くとそこは、隕石の欠片によって消滅した跡の姿だった。住民のほとんどは死亡を記録で知る。

困惑する瀧。そんな中記憶で行った、山上の神社に向かう。そこで三葉が奉納した、三葉の口噛み酒を飲む。

再び入れ替わった瀧は、友人の三葉の友人の克彦と早耶香と共に避難計画を企てる。しかし、父親である村長を説得するが、聞いてくれない。そんな中、妹の四葉から三葉が東京帰りだと知る。実は瀧の付けているミサンガは、3年前に来た三葉から一瞬のすれ違いにもらったものだった。その事を知った瀧は、入れ替わって三葉は、山上の神社にいるのでは無いかと、山頂へ向かう。その頃瀧の姿をした三葉が現代で目覚める。村の壊滅後の姿をしり嘆く、そんな時3年もの間があるのにお互いの声が聞こえる。それなのに姿は見えずに、彷徨う三葉と瀧。すると黄昏時にお互いの姿が、見えた。そこから今までの溜まっていた内容をお互いにぶつけ合う。そして、またお互いの事を忘れないために、手のひらに名前を書く事に。最初に三葉の手のひらに書き、瀧の手のひらに書こうとした、瞬間。また途切れてしまった。また泣き叫ぶ瀧。必死に彼女の名前を呼ぶが・・・。

三葉も戸惑いながらも、避難計画を継続する為に下山する。変電所を爆破して、街中を停電にし、学校の校内放送の電波で町内放送電波をジャックし避難指示の放送を流す。しかし、職員に見つかり、放送は虚偽となり避難をやめる。こうなっては、父親を動かすしかないと三葉は、父親の元に向かい説得する。その後、欠片は糸守を壊滅。

不思議な出会いから、5年。「奇跡的に住民が避難訓練をしており死者が出なかった」糸守町への隕石衝突から8年後。2人は「誰かを探している」と思いながら、入れ替わりの事を忘れていた。ある日電車の車窓で、瀧は並走する電車の中に大人になった三葉がいた。お互いにお互いの事に気付く。そして、2人は次の下車駅に向かって走る。そして、神社の階段で出会う。しかし、何も声を書けられずにすれ違う。このままではいけないと思った瀧は、勇気を出して話しかける。それに答えた三葉も話しかける。そしてお互いに「君の名は」と聞く。


 

 

いきなりの主人公の天体観測からの始まりは、新海誠映画としては、びっくりしました。個人的な感じで言えば、新海誠映画は、いきなり会話から始まっての急展開なのに。しかし、言の葉の庭も語りからの始まりだった。そして入れ替わりからの始まり、RADWIMPSのBGMや歌とテンションアゲアゲは良かった。そして、言の葉の庭を見ている私からもっとアゲアゲなのは、三葉の高校の先生にユキノ先生がいることにだ。

まだ名乗っているわけではないが、声優が「花澤香菜」繋がりは、両作を見た人からしてみたら、もう確定じゃねえ?ってなると私は思う。担当教科も古典で、短歌を話している。言の葉の庭で別れになったが、まさかこのための伏線とは・・・と驚いた。また瀧が何気に身につけているミサンガにも伏線があったとは、実は入れ替わりの時に三葉が、髪留めに身につけていた組紐とは!!ちなみに組紐は、三重県の伊賀が発祥の地とされているの。

それにしても、異性の入れ替わりってのは、憧れ的な現象。ただ条件で、異性かせめて、ゆとりのある暮らしを望んでいる。まぁそうじゃなかったら、視聴率も悪いのだろうがな(笑)。しかも、日本最先端を行く東京と自然豊かな飛騨の糸守。この違いも人気を高めた理由なのだと思う。地方で暮らす若い人たちは、暮らしの楽さを求めて東京へと移住をしたがる。しかし、東京で住む人たちは、都会ぐらしや人の接し方に疲れて、Uターンを望む。そんな今や今後の問題を表しているのではのが、この人気ではと思う。現に最近飛騨に出張として行ったが、ファーストフード店が撤退や若者の娯楽施設がパチスロ店しか無いのも、深刻な若者離れだと思う。それに一番の問題が、大学が無いことだ!付近にもないことは、若者が進学で離れていき、そのまま就職するという流れ。地元に戻って就職をする人は、ごく稀とペンションの経営者は行っていた。今の鳥取なども、国立大学はあるも学部が少ないというのを、議論しているのをTVで見た覚えがある。事を同じくして、同じペンションに東京からUターンで農業や林業などに就く講習を受けに来ていた人などがいた。逆の考えもいるし、山小屋で働く人や登る人は、都会の人ばっかりの話しも聞いた。このような人の流れを上手く利用したのかと、思える作品だ。ただ、瀧が崩壊していたと知ってから、話の終わりへの流れは、不安を感じた。物語には起伏の激しい波が必要と知っているが、絶望的に落とされたら復活するしかないが、どう復活させるのかは、むちゃぶり感はあった。しかし、常識を考えていては、物語では成り立たない。そう思った作品だ。

 


監督:新海誠

原作:新海誠

公開:2016年

上映時間:107分

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