新海誠特集

さぁ、「君の名は」や「言の葉の庭」を見て、感想を書いてきました。


この回では、一気にまとめて、過去の4作の感想について書いていきます。


まずは、ほしのこえ 

NASAの調査隊が火星のタルシス台地で異星文明の遺跡を発見し、突然現れたタルシアンに全滅させられた。この出来事に衝撃を受けた人類は、遺跡から回収したタルシアンのテクノロジーで、タルシアンの脅威に対抗しようとしていた。

中学3年生の長峰ミカコと寺尾ノボルは互いにほのかな恋心を抱き、同じ高校への進学を望んでいたが、実はミカコは宇宙軍のタルシアン調査隊に選抜されていた。4隻の最新鋭戦艦と1000人以上の選抜メンバーからなるリシテア艦隊は地球を離れ、深宇宙に旅立つ。離れ離れになったミカコとノボルは超長距離メールで連絡を取り合うが、艦隊が地球から遠ざかるにつれて、メールの往復にかかる時間も数日、数週間と開いていく。地球に残ったノボルは、次第に大きくなるミカコとのずれにいらだちをつのらせる。

タルシアンの痕跡が見つからないまま半年が経ち、艦隊は冥王星軌道に接近する。ミカコは「このまま何も見つからないで、早く地球に帰れるのがいちばんいい」とノボルへのメールに心情を吐露する。しかしタルシアンが出現し、戦端が開かれる。ミカコも人型機動兵器に搭乗して戦闘に加わるが、艦隊は増援のタルシアンから逃れるため、1光年先にワープする。ミカコとノボルは瞬時に一年もずれてしまった。さらに、落胆するミカコは艦隊司令部からの連絡を聞く。艦隊はショートカット・アンカーワープを経由する。飛翔距離は8.6光年。帰りのショートカット・アンカーは見つかっていない。ワープする前、ミカコはノボルに「わたしたちは、宇宙と地上にひきさかれる、恋人みたいだね」というメールをノボルに残した。

シリウス星系に到着した艦隊は、第四惑星にトレーサー部隊を降下させる。ミカコはアガルタに降り立つと、携帯電話を手にとり、8光年彼方のノボルに届く保証のないメールを打つ。「24歳になったノボルくん、こんにちは! 私は15歳のミカコだよ。ね、わたしはいまでもノボルくんのこと、すごくすごく好きだよ。」

やがてアガルタ各地にタルシアンが出現し、戦闘が始まる。周回軌道上の艦隊にもタルシアンの群体が接近している。ミカコはトレーサーで周回軌道に急行するが、艦隊は次々に轟沈し、旗艦リシテアにも大型のタルシアンが迫る。リシテアを守るため、ミカコは大型のタルシアンと対峙し、捨て身の攻撃でこれを撃破する。

8年半後の24歳のノボルは、15歳のミカコからのメールを受け取る。メールの本文はノイズにまみれていたが、ノボルにはミカコの伝えたかったことがわかっていた。


ある普通のカップル。しかし、女の子は、宇宙調査船団の一員に選ばれてから、二人の遠距離恋愛に。メールでも相手に受信するまでに、何年とかかるほどの距離。という内容の映画。

感想は、ハッキリ言って、なにがしたいのと思わせる映画だった。

ロボット映画でも、書きたいのか?

そう思ってもおかしくない、作品だった。

公開:2002年

上映時間:25分

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しかし、次の作品で、あることに影響されたのか、と思う。


それは、雲のむこう、約束の場所 

日本は南北に分断されていた。世界の半分を覆う共産国家群「ユニオン」は「エゾ」を支配下に置き、島の中央にとほうもなく高い、純白のを建造しつつあった。しかしユニオンの意図は誰にもわからない。青森県に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は異国の大地にそびえる塔にあこがれ、塔まで飛んで行く計画を立てていた。そのための飛行機も、山の上の廃駅の格納庫で製作が進んでいる。犯罪以外の何ものでもないこの計画は他言無用とされていたが、浩紀が口を滑らせたせいで、クラスメイトの沢渡佐由理にばれてしまう。佐由理はヴェラシーラに強い関心を持ち、計画の共犯者になってくれる。浩紀たちと佐由理は、「ヴェラシーラが完成したら佐由理を塔まで連れていく」と約束を交わす。ヴェラシーラが完成に近づくにつれ3人の仲も深まるが、佐由理はある日、塔の夢を見る。そして突然浩紀たちの前から姿を消す。佐由理をなくした浩紀たちはヴェラシーラの製作を止めてしまう。いまや、ヴェラシーラは佐由理のためのものでもあったからだ。

3年後の拓也は、塔の破壊を企てる反ユニオン組織ウィルタ解放戦線に内通し、アーミー・カレッジで塔の秘密を探っていた。拓也の指導教官の富澤常夫教授は、塔は宇宙の見る夢 -宇宙を観測し、高精度な未来予測を行うためのシステムだと考えている。生物の脳には平行宇宙を感知する能力が僅かに備わっていると言われ、富澤研究室も類似の装置を保有しているが、塔の機能はそれらとは比較にならないほど強力だ。しかし塔は現在正常に作動していない可能性が高く、塔を中心とした半径数キロメートルの空間が平行宇宙の暗闇に侵食されている。富澤は、平行宇宙の侵食が停止しているのは、何らかの外因が塔の活動を抑制しているからではないかと推理する。やがて富澤は、塔の設計者には孫娘がおり、その孫娘 -沢渡佐由理が原因不明の奇病で3年間眠り続けていることを突き止める。

一方、つらい思い出から逃げるために青森を離れ、東京に出た浩紀は、たびたび佐由理の夢を見ていた。夢の中では、佐由理は見知らぬ荒廃した世界にひとり取り残され、孤独に苛まれながら浩紀の名前を呼んでいる。しかし夢の傍観者にすぎない浩紀にはどうすることもできず、苦しむ。そんなある日、浩紀のもとに佐由理が3年前に書いた手紙が届く。佐由理は原因不明の病にかかり、治療のために東京の病院に入院したという。浩紀は病院に駆けつけるが、佐由理は他の病院に転院した後だった。しかし浩紀は佐由理のいた病室で白昼夢に襲われ、夢の世界で佐由理と邂逅する。夢はすぐに消えてしまったが、浩紀は佐由理を救うには約束を果たさねばならないと悟る。

佐由理を塔と繋がりのある人物だと考えた富澤は、佐由理を東京の病院から青森の軍の病院に移送し、監視下に置く。そして浩紀が夢の中で佐由理と邂逅した瞬間、佐由理の意識レベルが一時的に上昇し、平行宇宙の侵食が拡大するのを目撃する。塔のとらえた平行宇宙の情報は、この宇宙を侵食するかわりに佐由理の夢に流れ込んでいる。もし佐由理が目覚めれば、この宇宙はまたたく間に平行宇宙に飲み込まれるだろう。数日後、富澤は拓也を眠る佐由理に引き合わせる。絶句する拓也に、富澤は「佐由理は数日中にアメリカ本土に移送される」と語る。貴重なサンプルを戦火から守るためだ。塔をめぐるアメリカとユニオンの軍事的緊張は極限に達しており、近々、本格的な軍事衝突に発展すると予想されている。

浩紀は青森に戻り、拓也と再会する。浩紀は拓也に「ヴェラシーラに佐由理を乗せ、塔に連れていく。そうすれば佐由理は目覚める。」と伝え、協力を求める。佐由理の目覚めはこの宇宙の消失とほぼ同義であることを知る拓也は、一度は協力を拒絶するが、葛藤の末、佐由理を軍の病院から連れ出してきた。再び団結した浩紀と拓也はヴェラシーラの完成を急ぐ。やがてアメリカがユニオンに宣戦し、津軽海峡で戦争が始まる。浩紀は佐由理を後部座席に乗せ、ヴェラシーラを発進させる。

戦闘の混乱にまぎれ、浩紀のヴェラシーラは塔に接近する。夢の世界では、佐由理が目覚めの予兆に震えていた。佐由理は、夢が消えたら、夢の中で気づいた浩紀への想いも消えてしまうと悟り、この気持ちだけは失くしたくないと懸命に祈るが、目が覚めると夢のことは全て忘れてしまっていた。そして富澤の予想通り、平行宇宙の侵食は急激に拡大し、世界は暗闇に飲まれていく。浩紀はウィルタに託されたPL外殻爆弾を投下し、塔を壊して宇宙の消失を食い止める。だが約束の場所も永遠に失われる。

十数年が経ち、大人になった浩紀は故郷の津軽半島に足をはこぶ。思い出の廃駅は昔と変わらずそこにあったが、北の空に塔はなく、そして浩紀の隣には誰もいなかった。


青森で暮らす、おとこの子達は、ユニオンに支配された北海道に建てられた白い塔に自作飛行機で行く事を目的としていた。そんなとき女の子に、知られたが興味があったため、犯罪に加担し共犯に。しかし、女の子は突然姿を消した。ショックのあまりに製作をやめる二人。

にげて、東京に。そこで女の子は入院していた。病気だと知る男。一方もう一人は、塔の破壊組織の在日米軍と協力関係になっていた。そして、女の子を東京から青森の病院に移していた。二人は再開して女の子を後部座席に乗せて、塔に行き約束の場所を目指すことに。その頃ユニオンと米軍が、津軽海峡で交戦した。その勢いに乗じて、飛行機を発進して、塔を目指す。そして、飛行機に積まれていた爆弾を投下して、塔を破壊する。

数年後、再び津軽に戻るが、建物はあっても、周りには誰も居なかった。


この作品の感想は、青春時代の内容や映像は、良かったのだが、ユニオンと米軍との交戦になった時の、オペレーターの映像やしゃべり方が、もぉエヴァンゲリオンネルフ指令部と一緒…(ー_ー;)

その瞬間、新海監督はエヴァンゲリオンを書きたいとしか思えないほどの駄作にしてしまったと感じた。誠に残念だ(ー_ー;)



公開:2004年

上映時間:91分

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秒速5センチメートル 

さぁもうエヴァンゲリオンで、満足した新海監督は、何を書く?


桜花抄(おうかしょう)

東京の小学校に通う遠野貴樹と篠原明里は精神的に似通っており、クラスメイトたちのからかいを受けながらも一緒に時間を過ごすことが多かった。だが、明里の父親の仕事の都合で小学校卒業と同時に明里転校し、それきり会うことがなくなってしまう。その後、中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木にいる明里から手紙が届き、それをきっかけに2人は文通を重ねるようになる。

中学1年の終わりが近づいたころに、今度は貴樹が転校することが決まる。鹿児島と栃木は絶望的に遠く、もう明里に二度と会えなくなるかもしれないと思った貴樹は、栃木まで自ら明里に会いに行く決意をする。しかし、約束をした3月4日、関東では大雪となり、貴樹の乗った列車は途中で何度も長時間停車する。さらに、乗り換えののホームで、明里に直接渡す予定だった手紙を風に飛ばされ紛失してしまう。貴樹は遅れている列車をホームで待ち、停まった列車の中で運行再開を待つことしかできず、時間だけが流れていく。

深夜になり、約束の時間などとうに過ぎた頃にようやく貴樹は待ち合わせに到着すると、人気のない待合室で明里は一人待っていた。貴樹と明里は雪の降る中、桜の木の下で唇を重ね、近くの納屋の中で寄り添って夜を明かす。翌朝、明里は駅で「貴樹くんはきっとこの先も大丈夫だと思う」と言って貴樹を見送る。明里も手紙を用意していたが、貴樹には手渡さなかった。貴樹は走り去る列車の中、彼女を守れるだけの力が欲しいと強く願いながら、いつまでも窓の外の景色を見続けていた。

コスモナウト

高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に恋をしていたが、その想いを伝えられずにいた。しかも、卒業を間近に控えながら自身の進路も決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことができないというスランプに陥っていた。

しかし、一つずつできることからやると決めてサーフィンに挑み、ついに波の上に立つことができた。今を逃せば二度と気持ちを打ち明けられないと思った花苗は、秘めていた自身の想いを貴樹に告げようと決心する。しかし、想いを告げようとした瞬間、貴樹から無言の圧力を感じた花苗は告白することができず、貴樹のやさしさを悲しく思いながら帰り道に泣き出してしまう。そしてその時、2人の後ろで打ち上がったロケットを見た花苗は、貴樹が自分のことなど見ておらず、ずっと遠くにあるものを見つめているのをはっきりと悟るのだった。

結局その日の帰り道、花苗は何も言えずに告白を諦めてしまう。そして彼女は貴樹への想いが一生報われなくても、それでもなお彼のことがどうしようもなく好きだという想いを胸に、泣きながら眠った。

秒速5センチメートル

東京で社会人となった貴樹は高みを目指し、ただひたすら仕事に追われる日々を過ごしていたが、それが何の衝動に駆られてなのかはわからなかった。3年間付き合っていた水野理紗からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自分の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆき会社を辞める。貴樹の心はあの中学生の雪の夜以来ずっと、自身にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった。

ある日、貴樹はふと桜を見に外に出かけ、小学生時代に毎日通っていた道を歩く。踏切に差し掛かると前方から1人の女性が歩いてくるのが見え、踏切内ですれ違う瞬間、2人は何かを感じ取る。

踏切を渡り立ち止まり、貴樹と彼女がゆっくりと振り返った瞬間、急行列車が2人の視界をふさいだ。列車が通り過ぎると、そこに彼女の姿はなかった。しかし、貴樹は何かを決心したように笑みを浮かべながら静かに歩きだした。



転校続きの男の子と女の子が、次第に引かれ、好きになる。しかし、中学に行く頃に女の子が栃木に転校する。それでもまた会えるよねと約束する。二人は文通を繰り返して、冬のある日に会うことを決めた。東京から電車を乗り継いで会いに行く男の子。しかし、冬のある日、大雪の影響で快速電車も、各駅停車に…。そして乗り換えの駅で、彼女に渡す手紙を飛ばされてしまう。それでも向かう男の子、目的の駅についたのは、11時頃もう帰っていないはずの女の子が、待合室で待っていた。二人はそこで女の子の手作り弁当を食べて、田んぼの真ん中にある小屋で、一夜過ごし(絡み無し)始発の電車で帰って行った。中学の途中に、男の子は、種子島に引っ越していた。種子島弓道部で過ごしていると、サーファーのクラスメイトの女の子と仲良くなる。女の子は、男の子が好きで追っかけてきた高校も、選んだ。

サーフに立てなかったが、男の子が東京に行くことを知り、決心する。そして、サーフに立つこともでき、告白しようとしたが泣き出す。そしてロケットがうち上がる頃に、男の子が遠くを見てることに気付き告白を諦める。

東京に戻って、仕事は終わっていたが、空っぽの自分に気づいてしまう。つき合っていた女性に見てないことを、悟られ別れる。そんなある日、踏み切りを通っているとあの頃の女の子に似ている女性とすれ違う。しかし、電車が邪魔をする。電車が通り過ぎた後には、女性は居なかった。



感想は、映画を観ててストレスを募らせられたのは、初めて。

会いたくても、なかなか進まない電車、心を込めた手紙は飛ばされ、さらに遠くへ引っ越す。戻って来ても、女性は、もうお母さんになっている。

人々に伝えたいのは、早く諦めて他の人を選びましょうと言っているようだった。

観てて、スッキリしない作品だった。


公開:2007年

上映時間:63分

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星を追う子ども 


幼い頃に父を亡くした明日菜は、母と二人で暮らしている。仕事で家を空けがちな母に代わって家事をしながら、近くの山に自分で作った秘密基地で、父の形見である石を使ったラジオを聞いたり、猫のような動物のミミと遊んで日々を過ごしていた。ある日、秘密基地へ向かう途中、見たこともない怪獣に襲われたところを「アガルタ」から来たという少年・シュンに助けられる。翌日、秘密基地で再会し仲良くなった二人はまた会う約束をするが、後日シュンが遺体で発見される。

シュンの死に実感が湧かない明日菜は、新任教師の森崎の授業で聞いた「死後の世界」に強い興味を抱く。世界各地には地下世界の伝承が残り、シュンが故郷であると語ったアガルタもその一つで、そこには莫大な富や死者の復活すら可能にする技術があるという。

その日の帰り道、明日菜は秘密基地でシュンに瓜二つの少年・シンと出会う。彼は兄が持ち出したアガルタへの道の鍵となる石「クラヴィスを回収しに来ていた。するとそこに武装した兵隊と森崎が現れる。森崎はアガルタの秘密を狙う組織「アルカンジェリ」の一員だった。しかし、アガルタへの入り口を見つけた森崎は組織を裏切る。彼の目的はアガルタで亡妻・リサを蘇らせることであった。シュンが遺したクラヴィスを回収したシンはアガルタへと去り、残された明日菜も森崎についていくことを決め、ミミを加えた二人と一匹は、広大な地下世界を旅することとなる。

アガルタには、地下とは思えぬ大自然と、神々が乗る船が空に浮かぶ幻想的な風景が広がっていた。しかし見つかる集落は廃墟ばかりで人影はない。アガルタは幾度となく侵攻してきた地上人の手によって荒廃し、衰退の一途を辿っていた。

数日後、明日菜は闇に棲む「夷族(イゾク)」によって攫われる。地上人との交わりを嫌う彼らは明日菜と、地上人との混血である少女・マナを殺そうとしていたが、そこへシンが現れ二人を助け出す。シンは明日菜の父の形見「クラヴィスの欠片」を奪う使命を帯びていた。しかし逃げる途中、夷族によってシンは深手を負ってしまう。

森崎と合流した明日菜らはアモロートの村に辿り着き、マナの祖父の計らいで一晩だけ休ませてもらう。世界の果て、その崖下にある「生死の門」まで行けば死者を甦らせることができると話したうえで、老人は死者の復活を過ちだと諭そうとするが、森崎は生きることに消極的になっているアガルタの現状を批判する。

二人はマナやミミに別れを告げ、フィニス・テラへと旅立つが、程なくして村から追っ手が走り出す。彼らは夷族と同じく、アガルタ衰退の原因となった地上人を忌み嫌い、殺害しようとしていた。これまでの二人を見てきたシンは、アガルタは命の儚さを知りすぎているが故に滅ぼうとしているのではないかと老人に問い、追放を覚悟で明日菜達を助けに向かう。

フィニス・テラに辿り着いた森崎は一人崖を降りていくが、明日菜は断崖絶壁を前にして引き返してしまう。これまでの出来事を反芻するうちに、アガルタに来たのは自分の寂しさを埋めるためだと気づく明日菜。夜の闇の中、夷族に追い詰められた彼女のもとにシンが再び駆けつける。森崎の後を追うことを決めた明日菜とシンは、フィニス・テラの下にある死地へ向かう力を借りて崖の下へと到達した。

先んじて生死の門にたどり着いた森崎は、クラヴィスの欠片を使い、シャクナ・ヴィマーナにリサの復活を請う。だが願いと引き換えにリサの依代となる生贄を求められ、森崎は後を追ってきた明日菜を選び、また自らの右目を奪われてしまう。明日菜を救うためにシンはクラヴィスを破壊するとリサは消え、シャクナ・ヴィマーナも去っていった。夢の中でシュンと別れを告げて目覚めた明日菜は、殺してくれと嘆く森崎を抱きしめた。その後、森崎はシンと共にアガルタに残ることを選び、明日菜は二人に別れを告げ、地上へと帰って


母と二人で暮らして、家事をしながら、近くの山に自分で作った秘密基地で、ラジオを聞いたり、猫のような動物と遊んで日々を過ごしていた女の子。ある日、見たこともない怪獣に襲われたところを少年に助けられる。翌日、秘密基地で再会し仲良くなった二人はまた会う約束をするが、後日遺体で発見される。

死に実感が湧かなく、「死後の世界」に強い興味を抱く。世界各地には地下世界の伝承が残り、莫大な富や死者の復活すら可能にする技術があるという。


その日の帰り道、明日菜は秘密基地で瓜二つの少年に出会う。彼は道の鍵となる石を回収しに来ていた。するとそこに武装した兵隊が現れる。入り口を見つけた。そこから女の子の広大な地下世界を旅することとなる。


地下とは思えぬ大自然と、神々が乗る船が空に浮かぶ幻想的な風景が広がっていた。しかし見つかる集落は廃墟ばかりで人影はない。アガルタは幾度となく侵攻してきた地上人の手によって荒廃し、衰退の一途を辿っていた。女の子は闇の住人に攫われる。地上人との交わりを嫌う彼らは女の子と地上人との混血である少女を殺そうとしていたが、そこへ少年が現れ二人を助け出す。少年は形見を奪う使命を帯びていた。しかし逃げる途中、少年が深手を負ってしまう。村に辿り着き、一晩だけ休ませてもらう。世界の果ての崖下にある「生死の門」まで行けば死者を甦らせることができると話したうえで、老人は死者の復活を過ちだと諭そうとするが、生きることに消極的になっている現状を批判する。別れを告げ旅立つが、程なくして村から追っ手が走り出す。彼らは衰退の原因となった地上人を忌み嫌い、殺害しようとしていた。これまでの二人を見てきた命の儚さを知りすぎているが故に滅ぼうとしているのではないかと老人に問い、追放を覚悟で助けに向かう。辿り着いたが、女の子は断崖絶壁を前にして引き返してしまう。これまでの出来事を反芻するうちに、自分の寂しさを埋めるためだと気づく。夜の闇の中、追い詰められた少年が再び駆けつける。崖の下へと到達した。先んじて生死の門に復活を請う。だが願いと引き換えに生贄を求められ、先生は後を追ってきた女の子を選び、また自らの右目を奪われてしまう。夢の中で別れを告げて目覚めた女の子は、殺してくれと嘆く先生を抱きしめた。その後、先生は少年と共に残ることを選び、女の子は二人に別れを告げ、地上へと帰っていった。


感想は、ジブリや童話を、目指しました。みたいに見える映画


組織や怪物、異民族などが前半に登場するが、後半からは異民族位しかいないのが、ちょっとなよなよしく思える作品になったと思う。

後半にも、怪物が暴れたり、地上人の組織による、地中世界の支配もあると物語は、インパクトを持つように感じれた。


公開:2011年

上映時間:116分

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総評として、?しか残らないような、作品しか出来ていなかった。「君の名は」も最後で再開するように感動を貰える作品じゃないといけないのが、新海誠の作品が、今まで世の中に出てこないのかが、わかるような気分でした。